陸上競技

日本選手権が始まりますね

投稿日:2017年6月10日


陸上日本選手権が始まりますね。今年も100mは日本人初の9秒台の期待がかかります。当初から注目されている桐生選手、山縣選手、ケンブリッジ選手に加え今期急速に力を付けた多田選手、そして海外で武者修行中のサニブラウン選手が参戦します。春に10秒08で走った飯塚選手は専門の200mに専念すると思われますので、この5人を中心に争われるでしょう。10秒0台が5人というのは過去最高のレベルです。もしかしたら準決勝ぐらいで9秒台が出てしまうかもしれません。ここで注目の5選手の特徴をまとめてみたいと思います。

 

桐生選手

言わずと知れた日本のエース。自己記録10秒01は現役選手最速です。武器は中盤からの加速力で最高速度は9秒台レベルです。今年は春先から好調で10秒0台を連発し、走るたびに9秒台を期待されています。自分の走りが出来れば優勝と9秒台に一番近いと思われます。しかし競り合いに弱い面があり、昨年の日本選手権、オリンピック(個人種目)とも力みが出て実力を発揮できませんでした。力むと体が浮いた別人のような走りになってしまうので、ある意味自分との戦いになるのではないかと思います。

 

山縣選手

自己ベスト10秒03、先行逃げ切り型の選手です。抜群の反応で飛び出し、スムーズに加速し後半は一切の無駄を削ぎ落とした端正なフォームで減速を最小限に抑えます。桐生選手と同じく春先から好タイムを出しましたが足首の故障でその後の試合を欠場、日本選手権が復帰戦となります。怪我の回復具合と決勝までに試合勘を取り戻せるかがポイントになると思います。正直今回は苦しいか・・・頑張ってほしいです。

 

ケンブリッジ選手

自己ベスト10秒10、後半追い込み型です。昨年の日本選手権はスタートで出遅れるも先行する山縣選手と桐生選手をゴール手前でかわし優勝しました。銀メダルを獲得したリレーではアンカーを務め、ボルトを含む9秒台の選手たちを相手に順位をキープしました。勝負強さがあります。今期は追い風参考記録が多いこともありますが公認では目立ったタイムは出していませんが、日本選手権にどこまで合わせてくるか注目です。

 

多田選手

今期急激にタイムを伸ばしてきた選手。直前の試合では追い風参考ながら9秒94をマークし、一気に注目されました。公認でも10秒08をマークしています。典型的な先行逃げ切り型です。スタートは転ぶ寸前の深い前傾姿勢で一気に加速します。春先のグランプリでは70mあたりまでリオの銀メダリストであるジャスティン・ガトリン選手の前を走りました。(ガトリンもスタートの速さに驚いていた)前半で大きく先行して周りを慌てさせることが出来れば優勝の可能性は十分あります。後半追われる展開になるのは間違いないので固くならず走りきれるかどうか。

 

サニブラウン選手

フロリダ大学進学を控え現在はオランダで武者修行中です。環境が変わる中でも100mで自己ベストを出しています。自己ベストは10秒19で、200mがメインではありますが今期は積極的に100mに参戦していることから100mの代表入りも狙っていると思います。典型的な後半型の選手でスタートは苦手ですがスピード持久力に優れています。ただ春先のグランプリではスタートが良くなっているように感じました。また脚の力に負けて振り回されていた上半身がたくましくなり安定してきています。これまでのスピード持久力は身体のポテンシャルによるものが大きい印象でしたが、上半身が安定し効率の良い走りになってきたことで、より一層後半が強くなるのではないかと期待しています。スタートで離されなければ可能性があります。

今回の日本選手権は持ちタイムが速い選手が揃っただけでなく、それぞれ持ち味の違う選手達であるということが面白いです。10秒間の間にめまぐるしく順位が入れ替わるレースになるかもしれません。準決勝あたりからバチバチに火花が散る展開が予想され、9秒台も期待せずにはいられませんね。

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