陸上競技

バンニーキルクがすごすぎる

投稿日:2017年7月1日

昨年のリオ五輪、男子400mで不滅といわれたマイケル・ジョンソン世界記録を更新した南アフリカのバンニーキルク。今年もその勢いが止まりません。世界選手権の400mでは人類が43秒の壁を破る瞬間を目撃することができるかもしれません。かなり可能性が高いと思っています。リオ五輪では準決勝で脚に痛みが出て決勝ではハムストリングと腰にテーピングをしていたので万全の状態ではなかったと思われます。それでも42秒台まであとたった0秒04ですからね。

 


リオ五輪で世界新記録をマークしたバンニーキルク選手

 

バンニーキルク選手のすごさはその万能性にあります。100m~400mまでの彼の自己ベストを以下に示します。

100m 9秒94 (+0.9)  2017年6月20日

200m 19秒84 (+1.2)  2017年6月10日

300m 30秒81     2017年6月28日 世界最高記録

400m 43秒03         2016年8月15日 世界記録

 

短距離種目(100m・200m・400m)において9秒台・19秒台・43秒台をそろえた選手はバンニーキルク選手以外にはいません。あのマイケル・ジョンソン氏でさえ100mの9秒台は持っていません。100mでも世界大会で決勝に残れるスピードをロングスプリントに活かせている選手といえるでしょう。183cm、70kgと細身の選手ですが大きなストライドで走ります。腕振りの力がしっかり地面に伝わっている印象です。

 

100m・200mともに今年自己ベストを更新。持ち味のスピードにさらに磨きが掛かっています。200mは最後流していたので19秒中盤の力はあると思われます。(200mは今季世界最高記録)非公認種目の300mでもマイケル・ジョンソン氏の記録を破り世界最高記録をマークしました。

本職の400mは7月のダイヤモンドリーグでは最後流しながらも43秒6をマークしました。後半流したことに加え、ホームストレートに入った時点ではボツワナのアイザック・マクワラ選手に先行されていました。6月に行われた300mのレースではホームストレートに入った時点で同選手を置き去りにしていたことから前半もかなり余裕があったことが伺えます。それでも昨年の五輪決勝、一昨年の世界選手権決勝に次ぐ自己3番目の記録を出してしまうところから好調さが伺えます。世界選手権までにもう1レース出場するようですがインタビューで「次はグレートな記録が出せるかもしれない」と言っていたので、もしかすると世界選手権前に大記録が出るかもしれませんね。

 

バンニーキルク選手はシャイ?

あのボルト選手が後継者として認めるバンニーキルク選手ですが、あまり笑わない印象です。ガッツポーズなどのパフォーマンスもほとんどなく写真の笑顔も引きつった感じでシャイなのかな?という印象。世界記録を出したときでさえ笑顔を見せませんでした(疲労困憊だったのか)マイケル・ジョンソン氏、ジェレミー・ウォリナー選手などロングスプリントのトップにはクールな選手が多いですね。(ジョンソン氏は自身が世界記録達成の時には興奮した様子でしたが)

 

シャイで謙虚なバンニーキルク選手ですが、レース中も身に付けている時計はリシャール・ミル。お値段は・・・7000~8000万円!すごすぎます。

-陸上競技

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

山縣選手復活の10”00

足首を傷めて日本選手権は惨敗だった山縣選手が全日本実業団の100m決勝で10秒00(+0.2)をマークして優勝しました。 先日桐生選手が9秒98をマークした際は追風1.8mでしたので単純比較はできない …

NIKE エアズーム ヴァイパーフライ

マラソンシューズのアルファフライネクスト%と同時に短距離用のスパイクも発表されました。 世間の話題は厚底のアルファフライですが、短距離選手の自分としてはこっちが気になります。 短距離のスパイクにAir …

400mにおけるトップスピードの重要性

前回の記事で乳酸耐性能力は頭打ちするので最終的にはスピードが鍵を握るということを書きました。 しかし一般レベルの400mでトップスピードの向上に重点を置いて練習している選手はあまりいないように感じられ …

アキレス腱痛1

アキレス腱痛 スプリンターにとってアキレス腱の痛みは非常に厄介です。私の周りでも20代後半からアキレス腱に痛みを抱える選手が急速に増えてくるような印象があります。同世代(30代)で陸上続けている仲間は …

400mの選手が辛い走り込みをする意味

前回乳酸を溜める練習だけではそのうちタイムが頭打ちするということを書きました。 今回はその原因について書いていこうと思います。   結論から言って一番の原因はスピードです。 最高速度が向上し …