陸上競技

超人バンニーキルク、まず1冠

投稿日:2017年8月12日

マイケル・ジョンソン氏以来の200m・400m2冠に挑むバンニーキルク選手がまずは400mに登場。まったく危なげなく予選、準決勝を組一着で勝ち上がります。同様にライバルのアイザック・マクワラも順当に勝ち上がりました。もうひとりライバルと予想していたフレッド・カーリーは準決勝3着ながらタイムで拾われ決勝へ。43秒台を出した時の勢いは無いようでした。代わりにバハマのスティーブン・ガーディナーが準決勝で43秒台に突入する好走(43秒89)。リオ五輪の銀メダリストのキラニ・ジェームスと銅メダリストのラショーン・メリットはいませんが、決勝はなかなかレベルの高いレースが期待できそうでした。

400mに専念する選手は準決勝から中1日ありますが、200m・400mの2冠を狙うバンニーキルクとマクワラは決勝の前日に200mの予選を走らなければなりません(400mの決勝と200mの予選が同日だと思っていました。良かった~)。400mの世界新記録も期待していましたが、ちょっと厳しいかなという感じ。体力的なところもありますがロンドンはこの時期でも寒いようで記録は全体的に低調です。記録よりも勝負になりそうな印象です。

しかし全く予想外の事態が起こります。マクワラは宿泊先のホテルで感染症胃腸炎を発症し、イギリスの規定により48時間の隔離となってしまいました。そのため200m予選と400m決勝の欠場を余儀なくされてしまいます。本人は出場するつもりでスタジアムに姿を見せたようですが当然認められず・・・バンニーキルクとの対決はなくなってしまいました。ファンとしては残念な限りです(本人の悲しみは計り知れませんが)。

400mの決勝はバンニーキルクが圧倒的な強さを見せ優勝。リオ五輪とは違い最初から全開という走りではなく最後は勝利を確信して流しながらのフィニッシュでした。世界記録の更新はなりませんでしたが流しても決勝でただ一人43秒台。200mに向けて体力を温存したような形となりましたが、それでもレース後はトラックに大の字になってインタビューを受けるなど疲れきった様子を見せていました。過酷な400mのレースを3本+200mの予選を走っていますからね。

 

感染症胃腸炎で200m予選と400m決勝に出場できなかったマクワラですが、救済措置により200mの準決勝の2時間前に1人で予選レースを行うこととなります。マクワラは大歓声の中予選通過ラインを突破するタイムで走り、ゴール後には「俺は元気だ」といわんばかりに腕立て伏せをするパフォーマンスを見せました。そして2時間後の準決勝では回復時間の短さのハンデをはね返し2着で決勝進出。対照的にバンニーキルクは精彩を欠き3着、タイムで拾われ決勝進出となりました。そして日本からサニブラウン選手が決勝進出。着順でしっかり決めました。日本人の200mの決勝進出は2003年パリ大会で銅メダルを獲得した末續慎吾以来の快挙です。

私的には全くノーマークでしたが準決勝でバンニーキルクを退けて1着通過したトルコのラミル・グリエフ選手が好調に見えました。世界大会決勝の常連でいつも下位入賞してる記憶はありましたが、よく調べてみると200mでボルトに次ぐジュニア世界歴代2位の記録持っているし、自己ベストは100mが9秒97で200mが19秒88とバンニーキルクと互角のレベルじゃありませんか!決勝は誰が勝つか全くわからなくなってきました。日本のサニブラウンも十分にメダルのチャンスがあります。楽しみでしかたありません!

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