陸上競技

ついに壁が破られました

投稿日:2017年9月10日

ついに日本人が10秒の壁を突破しました。9月9日、福井県で行われた日本インカレの100m決勝で桐生選手が9秒98(+1.8)をマークしました。すばらしいことです。感動しました。YOUTUBE等にアップされた動画は全部見ましたし、普段家ではお酒飲まないのに缶ビールを3本も空けてしまいました。


9月9日に9秒台ってのも運命的で良いですよね。
国民の休日にしてもいいんじゃないかな。

以前、日本人初の9秒台について書いたときに桐生選手が出すとすれば学生の大会だろうと予想していましたので予想的中と言いたい所ですが、このインカレで出すとは思っていませんでした。というのも桐生選手は世界選手権後から脚に張りがあり、100mに出場しない可能性があるという情報がありました。さらに学生の試合とはいえ日本選手権で先着された多田選手が出場しています。先行されたり競り合ったりすると桐生選手は力んで本来の走りが出来なくなるパターンが多かったので勝負に関しても勢いのある多田選手に分があると思っていました。そして多田選手も世界選手権からユニバーシアードと連戦しているので記録の面では期待できそうに無く、桐生選手が学生最後のレースで多田選手相手に意地を見せられるかな~ぐらいに思っていました。なので9秒台のニュースには本当に驚かされました。

 

今回9秒98という大記録が出た要因を自分なりに分析しようと思います。記録が出るための主な条件として

  • 選手自身のコンディションが良いこと
  • トラックの反発力が高いこと(高速トラック)
  • 気象条件(公認範囲内の追い風、雨が降っていないこと、寒くないこと)

が挙げられます。

1に関しては先述したとおり当日の桐生選手は脚に不安を抱えており万全とは言えない状態でした。練習も十分には積めていなかったとのことです。

2に関しては所謂高速トラックの競技場ではないとのことです。反発係数は高くもなく低くも無く。

3に関しては最高の条件でした。追い風1.8mという、ほぼ神風状態。他のレースが追い風参考になる中、スターターの機転で風が弱まった瞬間を狙ってスタートしたそうです。秋口で暑さも和らぎ、天候は晴れ(雨が降ると身体が冷えるだけでなくトラックが濡れて反発力が低下する)

つまり気象条件が非常に良かったということが大記録達成に繋がったと考えられます。当然選手に力がなければどんなに好条件でも9秒台は絶対に出ません。桐生選手はこれまで無風や弱い向かい風でも10秒0台を何度もマークしています。「あと少し追い風だったら9秒台出てたよ」というレースが何度もありました。1と2の条件が満たせても3が揃わなかったという訳です。今回は1と2はイマイチでしたが3がそれをカバーしたという感じですね。3つ全ての条件が揃えば9秒8台も・・・あると思います!

 

3つ挙げた条件とは別に、今回桐生選手は多田選手に先行されても硬くならずに自分の走りが出来ていました。これも大きな要因です。メンタルが強くなったのか、万全の状態ではないので逆にリラックス出来たのか、これは本人にもわからないかもしれませんがこれを期に一皮剥けて勝負強さを身につけて欲しいですね。

いずれにせよ壁は無くなりました。山縣選手やサニブラウン選手、今回目の前で9秒台を出された多田選手が9秒台を出してくると思われます。「東京オリンピックでの活躍が期待される」との記事を多く見ましたが、僕はそんなに時間はかからないんじゃないかと思っています。来年には桐生選手に次ぐ9秒台の選手が現れ、2019年の世界選手権では100mでファイナル進出(複数名?)そしてリレーで金メダル・・・あると思います!

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