明延鉱山で採鉱した鉱石を必要・不要物に仕分ける作業を行なっていた施設です。
全盛期は24時間稼働の不夜城でしたが明延鉱山の閉山に伴い、選鉱場も操業を終了し閉鎖されました。
シックナーという巨大な円盤状の構造物。
比重選鉱→浮遊選鉱→脱水の最終過程に使われていたプール(を裏から見ています)
シックナーを支えるsギリシャ神殿のような立派なコンクリートの柱。
シックナーの下には選鉱に使用されたと思われる機械類が残されています。
山の斜面を利用したひな壇状の選鉱場は22階層あり、幅110m、長さ170m、高低差75m、「東洋一」と呼ばれる規模の選鉱場だったとのこと。選鉱の第一過程である破砕を行っていた施設。建物は平成16年に解体され現在は基礎のみが残っています。
残念ながら立ち入り禁止。
フェンスの隙間から中を覗くのみです。
選鉱場前にあるムーセ旧居。
明治5年に生野鉱山で造られた外国人技師ムーセの住居宿舎を移築したもの。
事務舎や医療所として使用されていたという。
中では神子畑選鉱場が稼働していたときの模型や写真が展示されています。
神子畑選鉱場グッズ等のお土産も。
選鉱場の近くにある神子畑小学校跡。
明治33年に創立した小学校で、最盛期には200名以上の子どもたちが通っていた。
現在は体育館跡が残っており、校庭の錆びた遊具が廃墟萌えにはたまらない。
一円電車
明延鉱山で採掘された鉱石を神子畑選鉱場に運ぶために造られた鉱山鉄道の電車で、正式名称は明神電車。乗客数を把握するため、運賃を一人一円にしていたことから「一円電車」と呼ばれていた。
選鉱場前に展示してあり中にも入れます。
まあ子供はこれが一番好きですね。
トイレ・駐車場など周辺設備はしっかり整備されており、廃墟の見学だけなら時間制限なく可能です。
普段見慣れない形の巨大構造物は廃墟好きでない方でも楽しめるかもしれません。
場所:兵庫県朝来市佐嚢1826−1