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箱根駅伝で圧勝したNIKEヴェイパーフライ

投稿日:2020年1月5日

2020年の箱根駅伝は往路復路ともにNIKEの圧勝だった。

昨年、出場選手の40%が着用して話題となった厚底シューズ「ヴェイパーフライ」
今年はなんと84%の選手が着用するという異常事態。
もはやヴェイパーフライを履いていないほうが異端という状況だった。

王座を奪還した青山学院大学においてはアディダスがスポンサーのため、昨年までは全員アディダスのシューズを着用していたが、今年は全員アディダスのユニフォームにNIKEのシューズであった。(スポンサーへの配慮か、レース以外ではアディダスのシューズを着用していたのが印象的だった)

ヴェイパーフライ以外では土俵には上がれない、勝つためには履くしかないというところまで来てしまった感じだ。

区間新連発でゴールタイムも大会新記録、全体的にもかなりタイムが上がっており、気象条件等を考慮してもヴェイパーフライと記録向上の関係を否定するのは難しいように思う。

ただ全てシューズのおかげなのかといえば、それは違う。
ヴェイパーフライは誰でも履きこなせる代物ではないからである。
一度借りて走ってみたことがある。
クッションがフワフワなのに反発力があるという今までに体験したことの無い感触だった(ズームフライと形は似ているけど全く別物)
50mぐらいの流しではシューズのバネで相当楽にスピードがでる感じだった。
いくらでも走れそうなワクワク感があったので300mぐらいに距離を伸ばすと少し感覚が変わってきた。
シューズのバネに大腿部がついていけないのだ。
徐々に疲労して動きが鈍くなる大腿部と全く疲労しないシューズのバネ。
本来身体の中心部で末端を振り回すべきなのに、末端に中心が引きずられてるような走りになってしまう。
適度な前傾が保てず上体が反り腰が抜けていく。
さすがに腰が抜けると進まなくなった。
50m数本と300m1本だけだったが、翌日は全身筋肉痛に見舞われた。
特に足首周り、足底、ふくらはぎ。
こんなシューズで長距離を走れる選手はすごいと思った。

長距離のことはよく分からない短距離選手の感想ではあるが、このシューズはバネを使えるポジションというかフォームがある。
そこにハマっている間はシューズのアシストをしっかり受けられる。
しかしそこから外れるとシューズの力についていけず引きずられる。
シューズのバネに負けないようにフォームを維持し続ける筋力と持久力、そして技術が必要だと思う。

今回の駅伝では多くの選手がヴェイパーフライを履きこなし好記録を出した。
それは選手のレベルが上がったと言えると思う。
テクノロジーの進歩で選手の先を行っていたシューズに選手が追いついてきたということ。

今後このヴェイパーフライは禁止されてしまう可能性がありますので来年の箱根駅伝ではシューズの勢力図が全く変わっている可能性がある。
そうなった時、タイムにどのぐらいの影響が出るのか、そしてまた新たなシューズが開発されるのか、とても楽しみだ。

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